藤色の約束

こんにちは。電話占い専属占い師の夢希(むつき)です。
人って、当たり前のように毎日たくさんの小さな「分岐点」を無意識に選びながら生きているよね。
行くか、やめるか。
今やるか、それともあとにするか。
その小さな選択ひとつひとつで、未来は少しずつ、でも確実に変わっていく。
だからこそ、ときどき立ち止まって思う…
「あの時、違う選択をしていたらどうなっていたんだろうな」って。
今日は、私の心にずっと残っている、少しだけ後悔に似たお話を聞いてください。
高校生の頃、放課後によく寄っていた小さなお好み焼き屋さんがあったの。
夏になるとかき氷も出てくるような、あたたかい雰囲気のお店(●´ω`●)
そこで出会ったのが、いつも端っこの席にちょこんと座っていた、小さくてニコニコしたおばあちゃんでした。
部活の帰り、友達と(第一次ごはん)を食べるためによく寄っていたんだけど、いつも優しく微笑むおばあちゃんに「こんにちは」と声をかけたのがきっかけで、少しずつお話しするようになったの。
ある時、おばあちゃんが
「私はおうちに一人だから、今度みんなで一緒にご飯を食べよう」
軽い口約束だったけれど、それから週に一度、一緒にご飯を食べておしゃべりする時間ができた。
正直、最初は「おごってもらえてラッキー」なんて思っていた自分もいたけれど、その時間はだんだんと、私の心をほっこりさせてくれる大切な時間になっていきました。
お店のおばさんに
「あのおばあちゃん、一人で寂しそうだったけど、あなたたちと会うようになってから本当に元気になったのよ。早くからお店に来て、楽しみにしてるんだから」
その言葉が、なんだかすごく嬉しくてね。
大切にしたいなって思った(●´ω`●)

そんなある日、公園の横を歩いていたら、おばあちゃんが一人で藤の花を見上げてた。
「おばあちゃん!何してるの?」
声をかけると、おばあちゃんは少し驚いたあと、どこか寂しそうに
「毎年、主人とこの藤の花を見に来ていたの。懐かしいなって思ってね…私ね、この藤色が一番好きなのよ」
「そうなんだ。この色、おばあちゃんに似合うね」
なんだかおばあちゃんの顔見て、とても悲しい気持ちになってしまい、急いで走って自動販売機でコーラを買って
「コーラ飲む?今日は私のおごり!」って差し出したの。
おばあちゃんはくすくす笑いながら「いいの?うれしい」って、顔をくしゃくしゃにして「あーおいしい!!若返ったわ!」と飲んで喜んでくれました。
でも、高校3年生になって少しずつ忙しくなっていった頃。
約束の時間を過ぎていることに気づいた日があったの…
「時間過ぎてる!おばあちゃん待ってる、どうしよう!」
焦る私に、友達が「もうこんなに遅いし、お店の人がフォローしてくれるよ」
あの時、私は「一人でもいいから顔を出してくるね」って言えばよかったのに…
結局、「今日はいいか」って、流されて行かなかった。
数日後、お店に行った時、いつも穏やかなおばさんに強く怒られたの…
「なんであの日来なかったの?あのおばあちゃん、店が閉まるまでずっと待ってたんだよ」
その言葉を聞いた瞬間、胸がぎゅっと締め付けられて、何も言えなくなった(´;ω;`)
自分にとっては「まあいっか」でも、おばあちゃんにとっては、ずっと待つくらい大事な約束だったんだって…
そのあとも、おばあちゃんはいつも通り笑ってくれました。
「いいのよ。若い時はいろいろ忙しいのわかるから。でも、こうしてまた会えてうれしいわ」
とても華奢なおばあちゃんが笑ったその顔は、今でもずっと心に残ってる…
それから私は、約束をちゃんと守るようになった。
一人でも、遅れてでも、必ず行くようにした。

そして卒業が近づく頃…
久しぶりに約束の日。
待っても待っても、おばあちゃんが来なかった。
いつもの席で待ちながら、ふと思ったの。
「あの日、おばあちゃんもこうやって待っていてくれたんだな」
私は友達と一緒に待っているけれど、おばあちゃんは一人で、どんな気持ちで待っていたんだろう…
数日後、商店街を通ったとき、お葬式をしている家がありました。
普段は通らない道なのに、その日はなぜか遠回りしてその道を歩いていた。
風がザーッと吹いて、ふと呼ばれた気がして振り返ったけれど、そこには誰もいなかった。
後でお店で知ったのは、あのおばあちゃんが亡くなったということ…
そして住んでいた場所は、あの日ふと通りかかった商店街のあたりだってこと…
もしかして、最後に会いに来てくれたのかなって、今でも思うの。
いつもどこか寂しそうなおばあちゃん…
「もし、あの日遅刻しなかったら」
「もし、もっとちゃんと向き合えていたら」
受験もあって大変だったけど、でも何とかできたかもしれない…
もっと関われる方法があったかもしれないってあとからあとから溢れてきた。
でも、時間は戻らない。
二度と会えない。
だからこそ、今ある約束や何気ない時間を、ちゃんと大事にしていきたいなって改めて思った。
……毎年私は風に揺れる藤棚の下に立って、甘い香りに包まれながら見上げる。
藤色は、あのおばあちゃんの柔らかな笑顔そのもの。
スマホを取り出して、ふと、大切な人たちの顔を思い浮かべる。
「元気?みんなで久々に集まらない?」
当たり前って当たり前じゃない。
人は、後悔をしながら覚えていく。
藤の花が揺れるたび、私はまた、大切な誰かとの「今日」を丁寧に選んでいこうと思う。
あなたにもありますか?
「あの時こうしていたらな」って思うこと。
この記事を書いた占い師さん


夢希先生からのメッセージ
私は、幼少の頃から予知能力を持ち合わせ不思議な体験を数々してきました。
不思議な能力は生きにくく悩んだこともありましたが、お悩みを抱える皆様にお相手の気持ちを伝えることで未来が開けることを知り、鑑定師の道を進みはじめました。
鑑定師になってから、大切な人を亡くしたことをきっかけに、この不思議な能力はさらに強まり今に至っております。
未来は沢山の道が枝分かれをしています。皆様のご相談を傾聴し、一番幸せになれる道を探すお手伝いを致します。
VERNIS/占い館からのコメント
緊張を解きほぐしてくれる優しいお言葉を選び、親友のような感覚で相談することの出来る先生です。フワリとした言霊のなかに鋭く研ぎ澄まされた霊聴を交えて、確かなアドバイスをくださいます。
悩み暗く沈んだ気持を晴れさせる不思議な夢希先生。
癒しやプラスのエネルギーが不足していると感じたとき、是非ご相談ください。
占いの種類
霊感タロット ルノルマンカード ダウジング 九星気学 オーラリーディング
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鑑定スタイル
霊聴と霊感タロットカードを用いて、お客様の生年月日、相談内容をお聞きし、頭の中に浮かんだ映像や言葉をカードの鑑定と共にお伝えしていきます。
